70才母も「むせる」で悩んでいた

母ののどトレ

こんにちは。
一般社団法人嚥下トレーニング協会
嚥下トレーニング講師
辰巳 早織です。

今日は少し私の母の「むせる」について
お話したいと思います。

母も「むせる」で悩んでいた

私の母は70才

私たち子供に老後の迷惑を掛けたくないと
家族の中の誰よりも
健康には人一倍、気を使っています。

その母から1年前、
「むせる」について
相談がありました。

「何もしていないのにむせる感じがある」
「声が前のように出ない」
「病院に行ってみてもらっても特に異状なし。
 たん切りの薬をもらって飲んでいるけれどものどの調子が全く変わらない」
「もう、年だから諦めないと仕方ないのかなあ」

との内容でした。

たん切りの薬を処方されていましたが
結局は効果がないと途中から飲まなくなった。
そして、もう若くないから仕方ないと諦めていたとの事でした。

人に迷惑をかけたくない

「むせる」

「声が出しにくい」

加齢を理由に諦めていた母が
最後に呟いた言葉が

「家族に迷惑かけることだけはしたくない」
「寝たきりになって、人に迷惑だけはかけたくない」

でした。

普段から
「人に迷惑をかけたくない」
「迷惑をかけるようになったら施設にでも入れてくれたらいいから」
と話す母ですが
今、
まさにのどの筋力低下の症状があって
悩んでいることを
娘である私は知りませんでした。

母にまず、
今の生活において一番の悩みは何かを
実際に聞いてみました。

するとたくさんの悩みが出てきたのです。


まず、
「電車に乗る時にむせる、むせるから咳をする。
咳をすると周りの人に迷惑をかけるし、
嫌な思いをさせる」


その次に出てきた答えが
「のどの奥に何か引っかかっている感じがする。
病院に行っても特に異常がないと言われあまり聞いてもらえない。
薬だけ出してあとは何もしてもらえず、
自分でもどうしたらいいのか分からない」

そして、
「声が出しにくい」
でした。

母ののどトレ

母ののどの悩みを知った頃、
私はちょうど、
耳鼻科で働いていました。

早速、母に
のどのトレーニング開始です。

のどのトレーニングはまず
自分ののど仏の位置を確認することから
始めるのですが・・・

どれくらいかかったのでしょう。
とにかく母が理解するまでに時間がかかりました。

そして、次のステップへ。
そして、また次のステップへと
少しずつですが
母のペースに合わせて進めていきました。

そして、それを意識しながら過ごした1年後。


現在の母は
「むせる」
「のどの違和感」
「声の出しにくさ」
症状はありますが、
自分でのどの筋肉を上げることができ
症状を回避する手技を
手に入れることができました。

そして、
自分ののどの周りに筋肉がついてきたことを
鏡を見て自覚できるようにまでなったのです。

今までは「むせる」「声が出しにくい」
症状があったために
電車に乗ることを控えていたり、
友人と話すことにも気を使っていた母ですが
のどの筋肉を手に入れたお陰で
それが今の母の自信につながっています。

明るい未来を手に入れよう

自信を取り戻した母。
今ではむせると思えば、ごっくん。
声が出ないと感じれば、ごっくん。

ごっくんすることで症状が楽になり、
安心して電車に乗ってショッピングを楽しみに行ったり、
友人たちとの会話を楽しんでいます。

ごっくんトレーニング
日々の積み重ねで、
自ら明るい未来を手に入れましょう。






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