自分と向き合うということ

自分との向き合い方

こんにちは。
一般社団法人嚥下トレーニング協会
嚥下トレーニング講師
辰巳 早織です。

毎日、
仕事に
時間に
追われて忙しいですよね。


なかなか自分の健康と気持ちに
向き合う時間がとりにくい


でも
ここから先
健康で充実した生活を送るためにも
自分の健康と気持ちに向き合う
ということも大切です。

自分自身の整え方

世の中で一番大事な関係性って、誰との関係性であると思いますか。

家族
友人
職場の同僚や上司

答えは・・・

「いつも自分の一番近くにいて、生涯をずっと共に過ごす人。
 つまりは自分自身の事です」

自分自身の事、
大切にされていますか。


仕事をしていると
私もそうでしたが体調が悪くても
なかなか言い出すことが難しく
ましてや体調不良で仕事を休む
なんて究極の選択でした。

体調が悪い中仕事をしても
いいパフォーマンスなんて出せる訳もないのですが
日本人は真面目なので
なかなか仕事を休むという選択肢には
ならない。

長年、看護師として勤務していると
患者さんからよく聞く言葉があるんです。


それはこの言葉


「あの時、早く診察に来ていればなあ。」
「あの時、無理して
でも仕事休んで病院に来てればなあ。」


です。

この言葉を聞くと
胸が痛くなってしまいます。

「世間体」が重視される日本社会

日本の社会では
「世間体」
が重視されるので
どうしても皆がプレッシャーを感じ、
無理して頑張ってしまう、
皆と同じようにきちんとやれている
というのが
安心材料となってしまいがち
ですよね。

健康を失ってから気づいても、
あの時の時間は戻っては来ないのです。

ある患者さんの話

誤嚥性肺炎とは少し話はそれますが
やはりその患者さんも
「あの時、仕事休んで病院に来ていればなあ。」
と話されていたのを思い出します。

その方は60代前半の肺がんの方


病院に来られた時にはすでに症状は進んでおり
手術はできない状態。
仕事が忙しく、なかなか病院に来たくても
来れない状況だったとのことです。


奥様を早くに亡くされており、
男手1つで子供さんを育て、
その子供さんの挙式前での出来事でした。

初めてお会いした時には
歩く際にも
息が苦しく、
自分でもこれはただことではないと感じたそうです。

検査の結果、


肺がん


病状が進んでいたためとがんが大きかったために
手術はできず、
抗がん剤と放射線治療の併用療法にて治療開始。

その方の願いは
子供の結婚式に出席する
ということでした。

主治医からの説明や予後の告知、
子供には聞かせられないとのことで
全て一人で
受け止めておられました。


抗がん剤治療も初回は体力もあり
治療も行えるのですが
回数を重ねる毎に
体力は低下していき、
抵抗力も落ちていきます。
精神力も奪われていきます。


その方は最期、
子供さんの結婚式に車いすで参加された
数か月後、
亡くなられました。

「あの時、病院に行っていれば」
「あの時、仕事を休んでいれば」


もうあの時は戻ってこないのです。


時には忙しい自分を解放してあげ

「何もしない贅沢」

「自分の体調や気持ちを見つめる時間」

を意識的に作ってみて下さい。





 

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