健康への自己投資

食事=飲み込む力

こんにちは。
一般社団法人嚥下トレーニング協会
嚥下トレーニング講師
辰巳 早織です。

健康志向の高まる昨今。
食事や運動、日々の生活に気を付けてる方もきっと多いはず。
最近ではパーソナルトレーニングも
人気を博しているようで町を歩いていると
いろんな場所で看板を目にします。

大切なことは
健康な時からこその自己投資

でもここで
少し考えて見て下さい。



食事や運動ももちろん大切ですが、
普段、
無意識的に行っている
「食事を食べる」
「飲み込む」

この、
「飲み込む」

できなくなると
人はどうなりますか??

患者さんの病院での会話内容のほとんどが食事

病院には多種多様な疾患を抱えている方が日々、
受診に来られ、入院されています。

入院の経験がある方なら
もうお分かりになるかもしれません。

病院の食事、
お口に合わない人が多いことを・・・




患者さん同士の会話に
そーっと
耳を傾けていると
大半は
・病院の食事内容
・自分の治療内容



入院中の患者さん、
特に
がん治療をされている方は
治療の内容によっては味覚が変わり
今まで食べることのできていたものが
食べられなくなったり、
のどを通らなくなったりし、
患者さんの意向にそって
食事内容を
栄養士が提案するということが
あります。

そんな中、
印象に残っている患者さんの
一言。

「食べたいけど、飲み込めないんだ!」

食べる、飲み込む=生きる

その患者さんは肺がん治療中の70代。
抗がん剤治療もほとんど終わり、退院間近。
治療の影響もかなりあり、
食欲どころか飲み込む力も
ほとんどありません。
ポタージュ、スープなど汁物を中心とした食事の提供+電解質補正のための点滴。

お家の方へ協力をお願いし、
家庭の食事を軟らかくして
持ってきてもらっていました。


家庭の食事、
ほんの少しではありますが
食べることができました。

やはりほんの少しでも食べてくれると
ご家族の方にとっても嬉しいこと。


そして、もっと食べてほしい
もっと元気になって、早く退院してほしい
欲がでてきます。

患者さんもその期待には応えたいけれど応えられない
もどかしさ。


そんな時の患者さんの
一言が
「食べたいけど食べられないし、
 飲み込めないんだ!」
でした。

飲み込むことは生きること

治療のために入院されると
食欲が落ちてしまうということは
珍しいことではありません。

また、
そういった患者さんが
退院されたとしても
すぐには食欲も戻りません。

飲み込む力も落ちています。

その患者さんの
退院されてからの家での様子はというと

元々お肉が好きということで
家ではお肉を口の中に入れてモグモグ

飲み込むことがやはり難しく
モグモグすることでお味を楽しんでおられたそうです。
飲み込むということは難しかったようでした。

やはり、
「食べる」
「飲み込む」ことは
私たち生き物にとっては命をつなぐこと。

食事をする行為は日々を営んでいくための大切な力
だということが分かります。

「食べることは生きること」
そして
「飲み込むことは生きること」
ですね。

「食事を自分の口から頂く、飲み込む」ために
のどの筋肉
健康な時から、鍛えましょう。





















コメント