「旬」と「タイミング」

私が実際に見てきた誤嚥性肺炎のお話

こんにちは。
一般社団法人嚥下トレーニング協会
嚥下トレーニング講師
辰巳 早織です。

「むせる」
「のどの違和感」
「声が出しにくい」
「のどに何か張り付いたような感じ」


年齢のせいにして諦めていませんか。
まだまだ諦めるには早いです。

「今日が人生で一番若い日」

旬を楽しむ

人生の「旬」っていつなんだろう。
きっと、それは人それぞれ。

「旬」というフレーズを聞くと
ある患者さんが以前、
話してくれたことを思い出します。

その方は70代後半の喉頭がんの患者さん。

新人看護師であった私にいつも、
ふかいい話をしてくれていました。
若いが故に
言葉の持つ重みに
気が付かなかった事が
今となっては悔しいのですが。
今はあの時、
何を伝えたかったのか分かります。

少しだけ紹介すると、
「いろんなものに旬があるように
 私たち人間にも
 旬というものは存在する。
 ただ、
 私はいつでも人生の旬は
 「今」だと思って過ごすようにしている。
 過去を振り返っても時間は戻っては来ないし、
 まだ来てもいない未来を不安に思って過ごすこと。
 それも時間がもったいない。
 だから、
 「今」が一番大切な時間だと思って
 ありがたく過ごしている。
 でも、このことは
 健康な時には
 気が付かないことだった。
 最後、
 健康というものは失ってしまったが
 そうゆうことを知ることが
 できたことには感謝している。」

この方はきっと、
「時間の大切さ」
「今を生きる大切さ」
伝えたかったのではないでしょうか。
人生の大先輩として、
看護師は患者さんから日々、学ばせて頂くことが
たくさんあります。

のどの話を人前で話す時、
私は必ずこの患者さんの話を
させてもらっています。

それは
「人生の旬は今、
今を大切にしてほしい」
「年齢を理由に諦めないで欲しい」

という願いを込めて、
話をさせてもらいます。

患者さんの残して下さったメッセージを
今を生きる人たちへ伝えることも
大切な看護師の役割
ですから。

この方は忘れもしない。
看護師になって初めての
受け持ち患者さんでした。

最後、この患者さんは
喉頭を全摘出し、
声を失ってしまいました。

大切なタイミング

何をするにしてもタイミングって大切です。
タイミングを逃してしまうと
次にいつそのタイミングがやってくるか
分かりません。

のどのトレーニングも
タイミングが大切。
のどの不快感やのどの症状を感じている

きっとタイミングの時です。

健康である
「今」を大切に過ごしてほしいと願っています。






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