体は水分で半分以上できている

のどの筋力低下の前触れ

こんにちは。
一般社団法人嚥下トレーニング協会
嚥下トレーニング講師
辰巳 早織です。

私たちの身体を半分以上占めているもの

それは「水分」

新生児で約70%、
それが段々と年齢を重ねるに連れて少なくなり
成人では60%、
高齢者となると50%
にまで
低下してしまいます。

これをどこで補給するかというと
もちろん、
「口から」
「のどから」
です。

ここでもやはり
「のどの力」
が必要になってきます。

水分は必要なことは分かっているけど飲めない。

「のどのトレーニング」の講座を行うようになり、
ある一つの事に
気づかされたことがあります。

私たち看護師は、
特に夏ともなると
患者さんには
何度も水分補給の大切さ、
脱水予防について説明します。

脱水というと夏、
特に真夏の暑い日を
想像されると思いますが
高齢者の方に限っては
シーズン特に関係ありません。

冬にも脱水は起こっています。

のどの渇きを感じないから飲まない。
トイレに行く回数が増えるから飲まない。


もちろんありますが

でも、
「むせる」から思うように
水が飲めなかったんだという事に
気が付かされました。


のどのトレーニングは
少しずつ水を飲みながら行いますが
水を飲むときに
むせるのが怖いからと
躊躇されるかたを
時々、拝見します。

つい先日のトレーニングでも
同じようなことがありました。

「むせる」から
日頃あまり水を飲んでいない、
飲まないといけないことは分かってはいるけれど・・・

というものです。

飲まないといけないことは分かっているけれど
「のどの筋力の低下」
によって
「むせる」が生じる、
すると、
むせた後の呼吸が苦しい、
回復するまで
のどが変な感じがして気持ち悪い、

そして、
あまり飲みたくない気持ちへと
変わっていったのでした。

口から「生きる」を育む

「食べることは生きること」
「飲み込むことは生きること」


自分の口から少しずつ飲む
自分の口から好きなものを食べる
これに勝るものはありません。

「むせる」を怖がらないで
少しずつ意識して
水をのみ、
ゆっくり
ごっくん。
健康な時からのほんの意識と
知識の補充で
健康寿命を高めましょう。



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